18th WG
2015年2月 嘉手納は、この季節に珍しくR/W23 !!! 23Left にタッチダウンしようとするF-15Cの後ろ姿を追ってみたもの 2月4日、5日は、115th FWとの訓練もあったが F-16含め 延50機近い戦闘機が毎日飛行した。
F-15C/D in 2015 
ありきたりの正面系の写真ではあるが,R/W23Leftで降りる場合,撮影ポイントと機体との距離が最も近くなるため迫力がある。両翼の空対空ミサイルAIM-120は、(写真は、訓練模擬弾)は、いよいよ長射程のD型に変更されていく。射程は、最低でも100Km 最大165kmとの説もあるが そうなればAN/APG-63(V)3のAESAレーダーとの組み合わせで、ステルス機以外には無敵な存在になる。このレーダーは、10年前にすでに8発のAIM-120を同時に制御可能と言われていたので 最新の計画である16発搭載では、僚機とのリンクで互いに兵装を融通し、レーダーの相互活用で他機のミサイルも誘導できるようになる。航空自衛隊もF-15MJ計画で追いつこうとしているものの、現時点では嘉手納のF-15C/Dが一枚上手であろう。
2015年2月5日 午前午後共に2個飛行隊が精力的に訓練をこなしていた。次から次に離陸のの為r/W23エンドのピン抜き場で点検を受け離陸していく これだけ飛ぶのはここ何年も見ない風景であった。2月末には、約半数のF-15がグアムに移動訓練に出るそうであるから また少し淋しくなる。 
2014年後半に機体を交換した18th WG指令官指定機ZZ-107(85-0107)撃墜マーク2個付きと 従来の指定機を使っている18th OG(作戦群司令指定機)ZZ-119(85-0119)撃墜マーク1個付き、共に 黒文字化とともに尾翼のデザインを新しいものにして 気分転換だ。
44th FSの飛行隊長指定機は、ZZ-144のままで変わらないし 67th FSの指定機も、撃墜マーク2個付きのZZ-105(85-0105)のままであったが レター類が黒になって白色のシャドーもくっきり!写真になりそうだ。
延飛行回数が多いから燃料節約と言う訳ではないだろうが アフターバーナー(A/B)を吹かして離陸する機体は、F-15.F-16共に皆無であった。燃料タンク付け多少重くともノーマルで離陸できるなら、A/Bは、使わない方がよい。節約を考えるならオーバーヘッドアプローチも極力やめて方がいいが、こちらの方は、ランディングテクニックの向上につながるので推奨されているようだ。
上の写真 ZZ-107の機首にある撃墜マークは、1991年1月17日 イラクのMig-29をAIM-7Mスパローミサイルで落としたもの。当時は、”EG-107" つまりエグリン空軍基地第33戦闘航空団だった。この日に米空軍のF-15だけで、イラク機を6機も落としている。
ZZ-124の撃墜マークは、1991年2月7日 同じ第33戦闘航空団 第58戦闘機中隊所属であったこの機体が、イラク空軍のSu-22M-3KをAIM-7Mスパローで撃墜した記念である。同飛行隊は、当日 2名のパイロットが 3機のSu-22Mを落としている。Su-22は、NATOコード名 フィッターと呼ばれる可変翼の戦闘機である。
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1979年9月29日に最初のF-15C/Dが嘉手納に配備されて,昨年2014年が配備35周年であったはずだが,機数が揃い部隊として本格的に活動を始めたのは翌1980年からであるので,,2015年は航空団本格稼働35周年と言えるかもしれない。

18th WGのエンブレムのあるラテン語「UNGUBUS ET ROSTRO」は、”爪とくちばし”を意味するが 1920年代に当時の司令官であったカーライル・ウォルシュ少佐が 部隊の徽章を何に決めようかと考えていた時、 フィリピンで見た闘鶏が強く印象に残り 気が荒く戦闘力の有る闘鶏を部隊の徽章にしようと決めたものである。35年の節目を越えた18th WGのF-15C/D 今年はどんな動きを見せてくれるだろうか。(2015/2 記)
2015年は、ウィスコンシン州空軍機の帰国後、バーモント州空軍が6月から嘉手納入り、海兵隊も5月からVMFA-323とVMFA(AW)-225が各9機も飛来して、F-15とのDACTを行っていたそうであるから忙しい日々が続く。6月上旬から訓練支援のハンター2機の姿もあった。梅雨明け 嘉手納は、訓練にダッシュがかかっている。
Wings
今年2月の沖縄は、本土並みに寒く皆さんジャンバーとステテコ着用であった。南国なのに厳しい寒さに驚いた。こんな2月の冬空に、風向きは南風のR/W23となっていた。春先と冬に嘉手納を訪れることの多い私にとって 夏場の撮影ポイントR/W23エンド付近は、あまり慣れていない場所である。離陸は撮っていても、着陸は毎回初心者のような気分で臨む・・・望遠で林から躍り出るF-15を撮るのも良し 昔に戻って短いレンズで基本通りの着陸シーンを撮るもの良し。超望遠で、きつい左旋回の”右翼上面バックシ!”も良いかもしれない。
2015年スタートで最大の話題は、1月から数カ月に渡り嘉手納に派遣されたウィスコンシン州空軍115th FWとの共同訓練だろう。2月4日は、午前午後共に6機のF-16がフライトして DACT訓練。115th FWのF-16CもAIM-120、AIM-9Xと先進のヘルメット”JHMCS”を使用できるので 異機種模擬戦としては、遜色のない相手である。
プラット&ホイットニー製 F-100-PW-220エンジン、1990年代後半航空自衛隊のF-15J/DJも新規分からこのエンジンを付け始めていた。小松基地のエプロンでF-15Jのエンジン始動を初めて耳にした時、従来のものに比べ甲高く鳴くような音色に感じたが、すぐにその音が好きになった。エプロンでそばにいた空自の整備員が「ダッシュ200って呼んでます。こいつは、パワーがすごいですよ!」と言っていたのが印象に強く残る。このエンジンも無煙化エンジンではあるものの、着陸時に機体の浮力調整の為多少エンジンを吹かすと黒い黒煙を吹き出す。